
毎年6月に開催される奥津軽を代表する伝統行事「奥津軽虫と火まつり」が今年も青森県五所川原市で行われます。
今年で45回目を迎える「奥津軽虫と火まつり」は奥津軽に古くから伝わるお祭りですが、岩木川河川敷で行われる「火まつり」を一目見ようと毎年多くの来場者が訪れます。
今回は、「奥津軽虫と火まつり」の日程や見どころと気になる駐車場や交通規制の情報をまとめてみました。
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奥津軽虫と火まつりの日程や時間
毎年6月の第三土曜日に行われている奥津軽の奇祭「奥津軽虫と火まつり」ですが、今年は第45回目となり6月17日(土)の18:00~21:00に行われます。
奥津軽虫と火まつりのアクセス
奥津軽虫と火まつりは病虫害から身を守り豊作を祈る祭りで、五所川原市大町通りから岩木川河川敷において行われます。
五所川原駅から大町通りまでは歩いて数分、虫が火にかけられる岩木川河川敷までは歩いて10数分です。
祭りが行われる五所川原市へは青森空港からは車で40分ですが、直通の公共交通機関は残念ながら今はありません。
東北新幹線利用の場合には新青森駅から奥羽本線河部駅で五能線に乗り換えて五所川原駅までは70分かかります。
新青森駅からは弘南バスを利用すると65分です。
祭りの会場はJR五能線五所川原駅から徒歩5分、津軽鉄道津軽五所川原駅から徒歩6分です。
車でお越しの場合は、東北道浪岡ICから国道101号経由21kmで20分ほどで着きます。
奥津軽虫と火まつりの駐車場
このまつりのための駐車場は特に設けられておりません。
周辺の有料駐車場を利用することになります。
五所川原市上平井町駐車場
全収容台数 90台
24時間営業ですが、最大料金がないので最初の1時間まで200円、その後30分毎に100円となります。
菊ケ丘運動公園駐車場1,2
菊が丘運動公園にある駐車場は無料で駐車できます。
会場までは徒歩で約20分かかります。
DCMホーマック五所川原店
お店の利用者専用となりますが、比較的広い駐車場があります。
818台 9:00-21:00
五所川原駅まで徒歩で30分ほどかかります。
イオンモールつがる柏
2600台 8:00-22:00
会場の岩木川河川乾橋までは歩いて30分ほどかかります。
奥津軽虫と火まつりの交通規制
出典:http://goshogawarajc.com/
6月17日(土)18:00~21:30
五所川原中心市街地から乾橋にかけて各所で車両通行止めとなります。
中心街の通行止めは虫送り山車の運行コースのみならず、コースを横切る道路も通行止めとなります。
岩木川沿いの河原神事会場に近い寺町交差点から乾橋までは18:00~20:30まで通行止めとなります。
奥津軽虫と火まつりのみどころ

出典:http://sintugaru.main.jp/
奥津軽虫と火まつりは五穀豊穣を祈願するお祭りで、メインとなる「虫おくり」は稲を病虫害から守ることを目的として津軽西北地方に古くから伝わってきた慣習です。
虫とは木で龍のような頭を作り胴体は藁をきつく束ねて作ったもので大きいもので10メートル、小さいもので1メートルぐらいあります。
虫おくりの虫は半年かけて制作、準備されます。
昔稲作が部落単位で行われていた頃、部落の入口の高い木には大きい虫を掲げ、水路には小さい虫を流しておまつりをし、おまつりが終わると部落の出口に虫を掲げ、虫除けや五穀豊穣を祈ったとされます。
また虫おくりは、イナゴの大群により津軽西北地方の稲が全滅したことがおこりといわれ、古くから西北地方でおこなわれていました。
稲に虫がつかないよう、村が災害・悪疫に冒されないように、虫の山車で村を練り歩くおまつりです。
現在の「虫と火まつり」はこれらの伝統を現在に活かすために始められたもので、五所川原を代表するまつりとなっています。
五所川原青年会議所が1973年に、伝統的な虫おくりの慣習に火まつりの要素を取り入れて行うようになったのが今のまつりの始まりです。
虫と火まつりでは木で作られた龍の頭と藁で作られた胴体を持つ虫が賑やかなお囃子とともに市内を練り歩きます。
行列の先頭を走る荒馬は道を清める意味を持ち、主に市内の高校生が担当しています。
そして松明や火の御輿が虫の山車と合流し、虫を岩木川の川原へ追い立てます。
川原では虫は木にかけられ、「天下泰平」「国家安泰」「五穀豊穣」「悪疫退散」の願いを込めて御神火が放たれる「昇天」の儀式が行われ、まつりの最高潮を迎えます。
奥津軽虫と火まつりは先人たちに感謝し地域の幸せを願い市民一人ひとりの願いを込めて行われる勇壮な祭りです。
真っ暗な夜空に燃え上がり輝き渡る御神火は圧巻です。是非一度足を運んでみてください。