リチャードシードのクローン人間の結果は?人の人工授精との違い何?

リチャード・シード

リチャード・シードが1998年にクローン人間を作ると発表し、世界中で賛否両論を巻き起こした件が日本テレビ系の「ザ!世界仰天ニュース」で特集されるそうです。そこで今回は、リチャード・シードのクローン人間についてまとめてみました。

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リチャード・シードの経歴は?

クローン人間を作ると発表し、世界中で大論争を巻き起こしたリチャード・シード。

リチャード・シード

出典:https://th.physik.uni-frankfurt.de

なんだか見るからに怪しい雰囲気が・・・。

でも、人は見た目で判断してはいけません。

もしかすると凄い人物なのかもしれないし・・・。

ということで、まずはリチャード・シードの経歴から見ていきましょう。

リチャード・シードは、1928年にアメリカのシカゴで生まれました。

小、中、高校と地元シカゴの学校に通ったリチャード・シードは、勉強が得意で大学はハーバード大学に進学します。

ハーバード大学では、物理を専攻して大学院、博士課程まで進み、1953年には物理のPh.D.まで取得しています。

大学では物理を専攻していましたが、常に新しいものに興味を持つなど好奇心旺盛なリチャード・シードは、生物医学の世界に興味をひかれます。

そして、1970年に兄のランドルフ・シードと共同で牛の胚を移植する技術を商業化した会社を設立。

牛にできることは人間でもできるだろうと考えたリチャード・シードは、牛の胚を移植する技術と同じ技術を使って今度は、子供ができない不妊女性が子どもを妊娠させるのを助けるために、フェティリティ&ジェネティクスリサーチ(Fertility & Genetics Research Inc.)という別の会社を作ります。

牛でできをことは、人間にも応用できると考えて始めた事業でしたが、結局人の胚を人工的に移植することはできず、この事業は完全に失敗に終わります。

資金があれば人間のクローンを作れる?

そして、以前から人間のクローンに興味があったリチャード・シードは、1997年のあるニュースに感化されて、人間のクローンを作る研究をはじめました。

あるニュースとは、1997年に生まれた世界初のクローン羊のドリー。

羊のドリーは、スコットランドにあるロスリン研究所というところの研究で、メスの羊の体細胞から取った遺伝子を、別の羊の受精卵に移植し、これを別の羊の子宮に移し代理出産させることによって、最初のメスの羊と同じDNAを持ったドリーが誕生したのです。

このドリーを誕生させたロスリン研究所の技術を使うことで、人間のクローンを作ることができると考えたリチャード・シードは、自分の計画をマスコミを通して発表。

リチャード・シードがクローン人間を作る計画だというニュースは、世界中で賛否両論を巻き起こします。

当時、多くの専門家がリチャード・シードの発表に懐疑的な見方をしていたそうです。

クローン人間の結果は?

結末から言うと、リチャード・シードはクローン人間を作ることは出来ませんでした。

クローン人間を作るには多くの資金が必要ですが、リチャード・シードはその資金を集めることができず、クローン人間の研究を進めることが出来なかったそうです。

では、リチャード・シードにスポンサーがついて十分な資金が確保できていたらクローン人間を作ることが出来たのかというと、そのように考える人は少ないようで、リチャード・シードには資金だけでなく技術もなかったと専門家の間では考えられているようです。

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クローン人間と人の人工授精との違いは?

クローン人間と人の人工授精との一番の違いは、遺伝子が同じかどうかということのようです。

クローン人間の場合は、同じ遺伝子を持った人間が誕生することになりますが、人工授精の場合は人工的に授精するだけなので、親と子供の遺伝子が同じになることはありません。

まとめ

リチャード・シードはクローン人間を作ることができませんでしたが、医療機関の中には今でも医療目的で人間のクローン化を研究しているところもあるようです。

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