
米沢上杉まつりは毎年多数の来場者が訪れる東北でも指折りのお祭りですが車で訪れる人も多いため米沢上杉まつりの期間中は多数の無料駐車場が用意されるそうです。そこで今回は米沢上杉まつりの開催日時や川中島合戦などの見どころと合わせて、駐車場や交通規制などの情報についてまとめてみました。
Contents
米沢上杉まつりとは
米沢で上杉といえば藩祖上杉謙信。旧米沢城本丸奥御殿跡に建立されている上杉神社には上杉謙信が祀られています。
また上杉神社の摂社である松岬神社には米沢藩初代藩主上杉景勝と江戸時代屈指の名君として知られている9代藩主上杉治憲(鷹山)が合祀されています。
この二つの神社の春の例大祭は働く人々の公休日でもあり、この春の例大祭に合わせて全米沢市民を挙げて行われるのが米沢上杉まつりなのです。
米沢上杉まつりは「城下のまつり」「県社(上杉神社)のまつり」ともいわれてきました。
明治のころからあったお祭りですが、時代とともにサーカスや見世物小屋、露店なども立ち並ぶようになりました。
まつりのメインはもちろん「神輿渡御」ですが、その神輿渡御に大正末期からは旧士族有志の尚武要鑑会のメンバーが、先祖伝来の甲冑に身を固め供奉するようになりました。
戦前から続いていたこの祭りも戦争が激しくなってからは一時期姿を消しましたが、戦後になって昭和22年ごろから復活したのでした。
期間中は市を挙げてまつり一色となり、多くのイベントが目白押しとなります。
米沢城跡は整備されて松岬公園となっており、上杉まつりの期間中はちょうど城跡のお堀を囲むように植えられた250本の桜もまさに見ごろとなります。
米沢上杉まつりの会場は?
米沢上杉まつりはもともとは神社の祭礼でしたが、今では米沢市を挙げて行われており、会場も多岐に渡っているので事前にチェックしてお出かけくださいね。
祭礼が行われる場所
米沢城跡の松岬公園内にある上杉神社及び松岬神社
開幕祭会場
ステージイベントは伝国の杜前広場で行われます。
花笠音頭や米沢織物組合青年部がプロデュースした新民謡「米沢新調」による民謡流しは大門交番~白布街道~伝国の杜~上杉神社御堀までのパレードとなります。
色とりどりの衣装を身にまとった1000人もの踊り手がさまざまな踊りを奉納します。
武てい式
5月2日(火)18:30~19:30に行われる武てい式の会場は松川河川敷です。
上杉神社で参拝をした武てい式軍団行列が行進しながら途中千勝院、上杉家廟所で参拝したのちに会場へ入ってきます。
武てい式というのは上杉謙信が合戦に赴く前に神仏に戦勝を祈り守護神招くために行っていた儀式です。
武てい式保存会によって史実どおりに五沾水(ごてんすい)の儀・軍神勧請の儀などが再現されますが、観ている者もとても厳粛な気持ちになり非日常の世界へといざなわれることでしょう。
河川敷の暗がりに赤々とかがり火がたかれる中、荘厳に執り行われる儀式を眺めているといつしか戦国の世へとタイムスリップしたかのような感があります。
神輿渡御
上杉太鼓車を先頭に小学校鼓笛隊などのあとに続く上杉神社神輿は南部小学校前を5月3日(水)9:30にスタートします。
上杉軍団行列
興譲小学校において出発式を行った後、5月3日(水)10:20から甲冑姿の武者行列が川中島合戦出陣めざして市内目抜き通りを練り歩きます。
川中島合戦
5月3日(水)14:00~15:30上杉行列のあと松川河川敷で上杉と武田の激闘、川中島合戦一騎打ちが再現されます。
米沢上杉まつりの開催時期は?
米沢上杉まつりの開催時期は4月29日(土)~5月3日(水)となります。
4月29日(土)開幕祭/伝国の杜周辺
- 9:00~ オープニングセレモニー
- 10:00~ 上杉神社例大祭/ステージイベント
- 11:15~ 民踊流し(伝統の米沢新調・花笠音頭の交互パレード)
- 13:00~ ステージイベント
4月30日(日)
- 10:00~ 松岬神社例大祭
5月2日(火)
- 16:30~ 武てい式軍団行列 (上杉神社→上杉家廟所)
- 18:30~ 武てい式/松川河川敷
5月3日(水)
- 9:30~ 神輿渡御/南部小学校前スタート
- 10:20~ 上杉軍団行列/興譲小学校前スタート
- 14:00~ 川中島合戦/松川河川敷
米沢上杉まつりの見どころは川中島合戦

出典:http://blog.livedoor.jp/
米沢上杉まつりの見どころはなんといっても3日の上杉行列から引き続いて行われる川中島合戦でしょう。
上杉行列は南部小学校前をスタートする神輿渡御の行列と興譲小学校グラウンドをスタートする上杉軍団行列が大沼デパート前で合流する総勢千数百人による大パレードです。
絢爛豪華で古式ゆかしい上杉神社神輿と市内の小学生による息のぴったりあった鼓笛隊からなる神輿渡御。
騎馬隊や砲術隊、甲冑に身を固めた武者軍団、女子薙刀隊などからなる威風堂々の上杉軍団行列。
上杉軍団行列の先頭は甲冑姿で馬上の人となった市長さんです。
パレードを見ながら川中島合戦の会場となる松川河川敷へ行きましょう。
合戦が行われるのは相生橋と万里橋間の河川敷で堤防斜面を利用した桟敷席で観覧できます。
見やすい場所にはお土産ドリンク付きで2000円の有料桟敷席もありますが、無料の一般席でも十分に堪能することができます。
桟敷席が設けられていない対岸からは高坂隊の川渡りを見ることができるのでこちらからの観覧もおすすめです。
川中島の合戦は上杉謙信を総大将とした柿崎景家、本庄繁長、村上義清、宇佐美定満らの上杉方と武田信玄を総大将とした武田信繁、内藤昌豊、武田勝頼らの武田方との合戦です。
この上杉軍と武田軍の川中島での激突は戦国史上最大の死闘ともいわれており、それがまさに再現されるのを間近で観覧できるのですからかなりの迫力がありますよ。
上杉軍の車の車輪のようにクルクル回りながら戦う車懸かりの陣や武田軍の八の字を逆にしたような鶴翼の陣で戦う様子も再現され、上杉謙信と武田信玄の一騎打ちで幕を閉じます。
ちなみに上杉軍団行列での上杉謙信役はオーディションで選ばれます。
また柿崎景家、本庄繁長、村上義清、宇佐美定満らの副将を含む甲冑武者50名の参加者も一般からも応募できます。
今年はもう締め切っていますが、見る側の楽しみもあれば参加する側としての楽しみも用意されているのですね。
男性に限られてしまいますが、来年はぜひ参加して楽しんでみてはいかがでしょう。
川中島の合戦の再現も大きな見どころですが、2日の夜に行われる武てい式もぜひ観覧していただきたいものです。
薄暗がりの中で赤々と輝くかがり火のもとで厳かに行われる神事、上杉砲術隊による火縄銃の演武、上杉太鼓の響きは日中の合戦とはまた違った趣があります。
米沢上杉まつり会場へのアクセス情報
連休中に行われるおまつりはどうしても混雑は避けられません。
駐車場を探したり交通規制もかかる慣れない道で右往左往することを考えると電車やバスなどの交通機関を利用されるのがよいかもしれませんね。
上杉神社へは米沢駅から循環バスで上杉神社前で下車し歩いて5分ほどで行くことができます。
武てい式や川中島合戦の会場となる松川河川敷は米沢駅からは歩いて10分ほどです。
車の場合には東北道福島飯坂ICから国道13号を経由して40km、1時間ほどです。
米沢上杉まつりの駐車場や開催期間中の交通規制や渋滞は?
毎年大賑わいの米沢上杉まつりの期間中、市内は大混雑となります。
特に開幕祭が行われる4月29日は上杉神社近くのおまつり広場駐車場とイベントが行われる伝国の杜駐車場は常時満車状態で周辺は渋滞も予想されます。
また、11時から13時にかけては民謡流しが行われるため付近の道路は通行止めとなり交通規制が入ります。
少し離れていますが、会場から500m、歩いて7~8分のところにある平和通り駐車場は200台ほど収容できます。
有料となりますが、商店街で買い物をすると金額によってサービス券を発行してくれます。
5月2日に行われる武てい式の会場となる松川河川敷は米沢駅から歩いて10分ほどのところにあります。
また、武てい式行列が上杉神社~上杉家廟所まで練り歩くため市の中心部の一部には交通規制が敷かれます。
5月3日の川中島合戦の会場となるのも松川河川敷なので米沢駅から10分ほど歩くと着きます。
午前中は上杉行列が市内を練り歩くため市の中心部は交通規制が敷かれるので要注意です。
2日、3日ともに臨時駐車場として米沢市役所、サクサ(株)、フジクラ電装(株)の駐車場が無料開放されます。
また土日祝日はお休みの銀行などの金融機関も駐車場を開放しています。
無料駐車場が満車の場合には市中心部の有料駐車場を利用することになりますが、時間帯によっては交通規制が敷かれることもあるので思うように動くのが難しいかもしれません。
なので、可能な限り電車を利用したほうがよいでしょう。
市外や県外からどうしても車でという場合には混雑時間を避けて早い時間に米沢入りをして無料駐車場に車をとめて動くのがよいかもしれません。
まとめ
甲冑姿の威風堂々とした武者軍団、美しい色とりどりの衣装で舞い踊る民謡流し、古式ゆかしい神輿行列、上杉まつりは見どころが満載ですね。
みちのく東北はちょうど桜の季節でもあり、メインの川中島の合戦は薄紅色の桜が咲き誇る河畔での観覧となるので人が織りなす戦国絵巻と自然の恵みの美しい桜花と両方を楽しむことができます。
今年のゴールデンウィークは東北米沢の上杉まつりに足を運んでみてはいかがでしょうか?