ホームレス保険金詐欺(黒い未亡人)の真相や動機は?犯人画像アリ

夜の道路

アメリカで一時期「黒い未亡人」と呼ばれアメリカ中で報道されたホームレス保険金詐欺事件を知っていますか?この「黒い未亡人」の犯人はなんと75歳と77歳の老婦人。一体どんな事件なのか気になったで、今回はこのロサンゼルスで起きた老婦人によるホームレス保険金詐欺事件の真相や動機を調べてみました。

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ホームレス保険金詐欺事件の犯人は2人の老婦人!

2006年の5月にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスで2人の老婦人が逮捕されました。

一人は、77歳のヘレン・ゴーレイ(Helen Golay)、もう一人は75歳のオルガ・ルターシュミット(Olga Rutterschmidt)。

ヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミット

出典:http://www.nbcnews.com/

写真の左がヘレン・ゴーレイ(Helen Golay)で右がオルガ・ルターシュミット(Olga Rutterschmidt)。

二人は20年以上も知り合いだったそうですが、77歳と75歳のおばあちゃん2人でまさかこんな保険金詐欺を企てるとは・・・。

「黒い未亡人」と呼ばれるホームレス保険金詐欺事件とは?

ヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミットの二人は、2件のホームレス保険金詐欺事件で有罪判決を受けていますが、2つの事件ともにホームレスの男性をターゲットしています。

ロサンゼルスはアメリカの中で一番ホームレス数が多い都市とも言われていて、ダウンタウンに行けば必ず路上生活者を見かけるほど。

第一の事件

まず、1997年頃に二人はホームレスで路上生活をしていたポール・バドスさんに住むところを確保してあげると言って近づきます。

これは、ウソではなく本当に住む場所を提供していたそうです。

更に、住む場所だけでなく着るものから食べ物まで与えていたそうです。

そして、衣食住を提供し仲良くなったポール・バドスさんから個人情報やサインを得て複数の生命保険に申し込みます。

その数なんと、8!

二人はなんと8つの生命保険に申し込んでいたのです。

8つの生命保険に加入するとなると毎月の保険代もかなりの額になりそうですが、それは老婦人たちにとっては投資のようなもの。

もちろん保険が降りた時の受取人は、ヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミットの二人になっています。

そして、2年後の1999年の11月8日に、ロサンゼルスのハリウッドの道端で道に横たわっているポール・バドスさんが発見されました。

事故の目撃者はいなかったようで、ひき逃げ事件として取り扱われましたが犯人は見つからず・・・。

第二の事件

ポール・バドスさんが亡くなり、多額の保険金を得たヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミットでしたが、しばらくするともっとお金が欲しくなったのか、もう一度同様の事件を起こします。

次のターゲットも前回同様ホームレス。

2002年頃に路上生活をしていたケネス・マクダビッドさんに住む場所を提供すると近づき、衣類や食事も与えて仲良くなり個人情報やサインを入手します。

そして、2002年の終わりから2003年の始めにかけて、今度はなんと13つの生命保険に申し込みます。

前回よりも更に保険料の支払いだけでもかなりの金額になりますが、前回きちんと投資を回収しているので老婦人たちにとってはまったく問題なかったのでしょう。

金の亡者と化した老婦人たちの欲はとどまるところを知りません。

もちろん今回も保険金の受取人はヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミット。

2人は、ケネス・マクダビッドさんのビジネスパートナーやフィアンセや従兄弟として、保険金に申し込んでいたそうです。

最後の生命保険を申し込んでから2年後に悲劇が起こります。

2005年の6月21日にケネス・マクダビッドさんがシルバーのステーションワゴンにひかれます。

今回も目撃者はいなかったようですが、監視カメラに映像が残っていたそうです。

ただし、この事件も犯人は見つからずひき逃げ事件として処理されました。

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事件は偶然から解決に!

2つの事件とも迷宮入りに入りそうでしたが、偶然から急展開に。

2つ目の事件を担当していた刑事が、偶然同僚の刑事が、自分が担当している事件と同じような事件の話をしているのを聞いたのです。

2つの事件を比べてみると類似点がたくさんあります。

  • 事件の被害者はともに元ホームレスで路上生活をしていた男性
  • なぜか急に路上生活をやめてきちんとした身なりで生活するようになる
  • ホームレスではなくなってから約2年後にひき逃げにあっている

更に通常ひき逃げの場合被害者は立っている所に車がぶつかるので足を強打しますが、2つの事件ともすでに地面に横たわっている所を車でひかれていました。

ここまで、似ているとこの2つの事件が同一犯の犯行と考える方がしっくりきます。

2つの事件の被害者にそれぞれ多額の生命保険がかけられていたことが分かり、ヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミットの車を調べたところ、車体の底から被害者男性のDNAが検出されたのです。

そして、2つの事件とも被害者に多額の生命保険がかけられており、保険金の受取人はヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミット。

十分すぎる証拠を得た警察は2人の逮捕に踏み切りました。

老婦人たちが保険金詐欺を起こした動機は?

ヘレン・ゴーレイとオルガ・ルターシュミットは元々裕福でした。

ヘレン・ゴーレイは、すでにリタイアして豪邸に住んでいるお金持ち。

オルガ・ルターシュミットはカフェの経営者でこちらもお金持ち。

なぜ、裕福な二人がこのようなホームレス保険金詐欺事件を起こしたのかというと、結局はお金。

今あるお金だけでは物足りなくなってもっとお金が欲しくなっていた老婦人たち。

そんな時に保険会社で働いていた経験のあるヘレン・ゴーレイが保険金詐欺を思いつきました。

長い間保険会社に勤務していたので、どうすれば生命保険金がおりるのかを熟知していたのでしょう。

ターゲットをホームレスの男性にしたのも、亡くなった人に家族などがいると自分たちが保険金の受取人になれないから。

身寄りのないホームレスの男性ならそんな心配もありません。

このように、二人はかなり慎重に計画的な犯行を実行していったのです。

もし、二人が1つ目の事件で得た保険金で満足していれば事件は迷宮入りのままだったかもしれません。

しかし、欲に目がくらんで、数年後にまったく同じような手口で保険金詐欺を実行したことが逮捕につながっていきました。

まとめ

「黒い未亡人」と呼ばれている事件は他にもいろいろあるようですが、この老婦人によるホームレス保険金詐欺事件は、犯人が75歳以上のおばあちゃん2人だったこともありアメリカ中で話題になった他、海外のニュースでも取り上げられたそうです。

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