中国メラミン混入粉ミルク事件の真相は?賠償金や被害者の現在は?

    ミルクを飲む赤ちゃん

    中国のメラミン混入粉ミルク事件をしっていますか?なんと赤ちゃんにあげる粉ミルクに大量のメラミンが混入していたのです。しかも昔の事件ではなく割りと最近。事件が発覚したのが2008年。ちょうどオリンピックがあった年ですね。そこで今回はこの中国で起きたメラミン混入粉ミルク事件の真相を調べてみました!

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    中国メラミン混入粉ミルク事件の真相は?

    中国ではありえないような事件が起きたりしますが、このメラミン混入粉ミルク事件もまさにありえないような事件です。

    2008年は北京がオリンピックで開催され中国が国全体で活気づいていましたが、その活気も吹っ飛ぶような事件が発覚します。

    なんと、赤ちゃんにあげる粉ミルクにメラミンが大量に混入していたのです。

    もちろん、そうとは知らずにその粉ミルクを買って普通に赤ちゃんにあげていた人たちがたくさんいます。

    この粉ミルクを買って赤ちゃんにあげていた甘粛省に住むワン・ポンさんもその一人です。

    ワン・ポンさんは、ある時赤ちゃんの体調がよくない事に気が付き急いで病院駆けつけます。

    そして、病院で診断を受けたところ腎臓結石と診断されました。

    ミルクしかのでいない赤ちゃんがなぜ腎臓結石に?

    通常では考えられないような診断結果に病院やメディアが注目したことで、事件は一気に中国中に知れ渡ることになります。

    そして、ワン・ポンさんの赤ちゃんが腎臓結石になった原因がワン・ポンさんが普段あげていた「三鹿」というメーカの粉ミルクに含まれていたメラミンだと断定されます。

    メラミンが粉ミルクに混入していた理由は?

    しかし、なぜ粉ミルクにメラミンが混入しているのでしょうか?

    ミルクをあげる時に使っていた容器から溶け出していたのでしょうか?

    この報道のあと、すぐに原因は粉ミルクメーカーがメラミンをあえて含ませていたことが明るみに出ます。

    メラミンは、割れにくい食器としてよく知られているメラミン食器のように通常食器などに使われるプラスチック素材です。

    なんと、粉ミルクを製造していた中国のメーカーがプラスチック素材であるメラミンをあえて粉ミルクに混ぜて販売していたのです。

    なぜ、プラスチック素材であるメラミンを粉ミルクに追加していたのかというと、メラミンには窒素を多く含むことから、食品に混ぜると食品内のたんぱく質の量を多く見せかけることが出来るのです。

    食品によくある栄養素の表示にたんぱく質の項目がありますが、メラミンを粉ミルクに含ませることで、たんぱく質の量が多く見せることができ、より栄養価が高いように見せかけることができたのです。

    このことに気づいた粉ミルクメーカーの「三鹿」は、もちろんメラミンが入っていることなど公表せずにメラミン入りの粉ミルクを数年にわたり製造販売。

    事件発覚当時の報道によると、この粉ミルクを飲んだ5万4000人以上の赤ちゃんが腎臓結石なり、少なくとも4人が死亡するという大惨事となりました。

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    メラミン混入ミルク事件の被害者の現在は?

    メラミン入りの粉ミルクを販売していた「三鹿」の関係者21人は逮捕され、そのうち2人には死刑判決も出ているそうです。

    最新のデータによると、これまでに中国全土でメラミンが混入した粉ミルクを飲んで腎臓結石や泌尿器系の異常が見つかった赤ちゃんは、29万6000人以上で、そのうち6人が死亡しているそうです。

    事件発覚当初、被害を受けた赤ちゃんは5万4000人と言われていたので、予想以上に被害は広がっていたようです。

    このメラミン混入ミルク事件に関係した企業は、22社にも上ることが判明しているそうです。

    関係企業は、11億元余りの資金を賠償金として支払うことに合意し、9億元を患者に対する賠償金。

    残りの2億元は医療賠償基金の設立資金として、今後このメラミンが混入した粉ミルクを飲んでいた赤ちゃんに後遺症が出た場合の治療費に充てることになっているそうです。

    賠償金は、被害の程度のよって段階があり、

    • 死亡の場合は20万元
    • 重症は3万元
    • 普通の症状は2000元

    となっているそうです。

    メラミンが混入したミルクを飲んでいた赤ちゃん達の現在が気になりますが、前例がないため、メラミンが赤ちゃんの成長過程でどのような影響を及ぼすかはまだ分からないそうです。

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    See ya!

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